Study

<6>ヘアカラー剤

<6-1>髪色とメラニン色素

 

(メラニン色素と髪色)

 

1.髪の色は何によって決まるか?

2.メラニン色素が毛髪の重量に占める割合は何%か?

3.メラノサイト(色素細胞)はどこにあるか?

 

(メラニン色素の種類と量)

 

4.2種類のメラニン色素を答えよ。

5.ユウメラニン(真メラニン)の色は?

6.フェオメラニン(亜メラニン)の色は?

7.黒髪におけるメラニン色素の量は?

8.ブロンド髪におけるメラニン色素の量は?

9.ユウメラニンの特性を答えよ。

10.      「明度」、「色相」に相応するメラニン色素を答えよ。

11.      「彩度」を持つメラニン色素は何か?

12.      メラニン色素はどのようにして作られるか?

13.      メラニン色素の働きを答えよ。

<6-1>解答

 

1.メラニン色素の種類と量

2.4.5%

3.毛母細胞の中に散在している

 

4.ユウメラニン(真メラニン)、フェオメラニン(亜メラニン)

5.黒から褐色

6.黄から赤色

7.ユウメラニン>多い フェオメラニン>少ない

8.ユウメラニン>少ない フェオメラニン>少ない

9.水に溶けない高分子。強アルカリ液には少し溶解して黄褐色の溶液になる。

10.      「明度」(ブラウンカラー)>ユウメラニン 「色相」>フェオメラニン

11.      フェオメラニン

12.      アミノ酸(チロシン)が酸化酵素(チロシナーゼ)により酸化重合して作られる。

13.      紫外線から頭皮を守る。

<6-2>レベルとトーン

 

1.「レベル」とは何か?

2.「トーン」とは何か?

3.黒髪をブリーチしていくと白くなるか?

4.「アンダートーン」とは何か?

5.「アンダーカラー」とは何か?

6.「レベルスケール」の範囲を答えよ。

<6-2>解答

 

1.髪の明度(明るさ)

2.髪の明度+彩度(鮮やかさ)

3.ならない

4.残留しているメラニン色素によって見える「トーン」

5.髪に残留している染料

6.2から15(BVからPYまで)

<6-3>色彩学

 

1.三原色を答えよ。

2.第二原色を答えよ。

3.中間色を答えよ。

4.補色とは何か?

5.ヘアカラーの場合、補色を混ぜるとどうなるか?

6.絵具の場合、補色を混ぜるとどうなるか?

<6-3>解答

 

1.R、B、Y(プライマリーカラー)

2.O、G、V(セカンダリーカラー)

3.RO、YO、YG、BG、BV、RV

4.色相間上で対角線上にある色

5.ニュートラルブラウンになる。

6.無彩色になる。

<6-4>ヘアカラー剤の分類

 

1.一時染毛料(テンポラリーカラー)とはどのようなものか?

2.半永久染毛料(セミパーマネントカラー)とはどのようなものか?

3.ヘアマニキュアはどのようにして染まるか?

4.酸性染料の特徴を答えよ。

5.酸性染料の分類を答えよ。

6.酸性染料以外の半永久染料を答えよ。

7.永久染毛剤とはどのようなものか?

8.永久染毛剤の種類を答えよ。

9.アルカリ剤未配合の酸化染料を何というか?

10.酸化染毛剤の分類を答えよ。

 

(ヘアカラー剤の種類と特徴)

 

11.一時染毛料(テンポラリーカラー)は何性か?

12.永久染毛剤の中で化粧品のものは何か?

13.永久染毛剤の中で「かぶれ」を起こさないものは何か?

<6-4>解答

 

1.カラースプレー、カラーマスカラ、カラーパフなど。洗髪により簡単に落ち、安全性は高い。

2.毛髪のイオン性を利用して染毛するヘアカラー。等電帯(pH4.5~5.5)を境に、pHが低くなるとe+、pHが高くなるとe-となる。

3.pH酸性のヘアマニキュアを塗布すると毛髪はe+となり、e-の酸性染料がイオン結合する。

4.非常に鮮やかな色調をもっており、ビビットなヘアカラーが楽しめる。

5.化粧品

6.塩基性染料 HC染料 分散性染料

7.色持ちが良い。(1~2ヵ月)酸化染料を使用した酸化染毛剤

8.酸化染料 植物類 金属類

9.弱酸性タイプ(ダメージレス)

10.      医薬部外品

 

11.中性

12.植物類(ヘナ、インディゴ)

13.金属類(鉄+タンニン、パーマが掛からなくなる)

<6-5>ヘアカラーの基礎知識

 

1.酸性染料の染まり方を答えよ。

2.褪色までの期間を答えよ。

3.酸性染料の注意点を答えよ。

4.リムーバーの作用を答えよ。

5.酸化染料と酸性染料のどちらの分子量が大きいか?

6.酸化染料とキューティクルの隙間とではどちらが大きいか?

7.酸化染料はどのようにして毛髪内部に浸透するか?

8.ヘアカラーにおける酸化重合とはどのようなものか?

9.酸性染料(ヘアマニキュア)の染料を答えよ。

10.      酸化染料(ヘアカラー)の染料を答えよ。

<6-5>解答

 

1.リング染色

2.3~4週間

3.髪が濡れている状態の時には色移りが大きくなる。

4.角質層を溶解させながら脱染する。リムーバー使用後はしっかりとすすぐ。

5.酸性染料

6.酸化染料

7.アルカリ剤、界面活性剤の働きにより浸透する。

8.2剤の過酸化水素の分解により発生した強力な酸化力により染料が酸化されて、長い鎖のように結合し発色する。

9.赤色102号

10.      パラフェニレンジアミン

<6-6>発色とブリーチ

 

(ヘアカラーが染まる仕組み)

 

1.アルカリタイプの一剤の原料を答えよ。

2.2剤の原料を答えよ。

3.一剤と二剤を混ぜることでどのような作用が起こるか?

4.浸透はどのようにして起こるか?

5.ブリーチはどのようにして起こるか?

6.発色はどのようにして起こるか?

7.過酸化水素はどのような条件の時に安定するか?

8.過酸化水素はアルカリ性の条件の時にはどのような働きをするか?

9.脱染作用とは何か?

10.      弱アルカリカラーについて答えよ。

11.      中性カラー、弱酸性カラーについて説明せよ。

 

(ヘアカラー剤に含まれる酸化染料の種類)

 

12.染毛剤 製造販売 承認申請要領 記載の有効成分として認められている染料の種類は?

13.代表的な染料を三種類こたえよ。

14.直接染料とは何か?

15.中間体とは何か?

16.カプラーとは何か?

 

(脱色剤と脱染剤)

 

17.脱色剤とは何か?

18.脱染剤とは何か?

 

(アルカリヘアカラーの発色)

 

19.アルカリカラーの発色のプロセスを答えよ。

20.弱酸性ヘアカラーのpHは?

 

(弱酸性、中性ヘアカラー剤のメカニズム)

 

21.アルカリ性ヘアカラーと比べてアルカリ剤の量、pH、ブリーチ力はどうか?

22.どのようなカラーに適しているか?

<6-6>解答

 

1.酸化染料 アルカリ剤 界面活性剤

2.過酸化水素

3.浸透、ブリーチ、発色

4.アルカリ剤と界面活性剤の働き

5.1剤のアルカリ剤と2剤の過酸化水素によって発生する強い酸化力によって起こる

6.酸化染料が酸化重合して起こる。

7.酸性(pH2~3)

8.急激に分解し酸素を発生して強い酸化力が生まれる。

9.髪の内部ではブリーチと発色が同時に行われているが、ブリーチ作用は酸化重合して発色した染料にも作用する。

10.      アルカリ剤が少ないため過酸化水素の分解が抑えられ、発生する酸化力が弱い。そのため、アルカリカラー剤に比べるとブリーチが十分に行われない。

11.      中性カラーは若干のブリーチ力があるが、弱酸性カラーは殆どブリーチ力は発生しない。いずれも発色がメインとなるために、ダメージレスカラーとして最適。

 

12.      54種類

13.      直接染料 中間体 カプラー

14.      ニトロ染料とも呼ばれており、もともと赤、黄色などの鮮やかな色味をもった染料。酸化重合せず、小さい染料粒子がそのまま浸透し、物理的に吸着して発色する。

15.      色のベースになる染料。過酸水素で酸化されて粒子が大きくなり発色する。中間体同士、中間体とカプラーの結合により、幅広い色相、彩度が作られる。

16.      中間体とだけ結合して発色する染料。過酸化水素で酸化されて大きくなる。染料単体では発色しない。

 

17.      毛髪中のメラニン色素を分解すること(ライトニング剤)

18.      毛髪中で酸化重合した染料を分解すること(ブリーチパウダー)

 

19.      ブリーチ(メラニン色素の破壊)と発色(酸化染料の酸化)を繰り返しながら色味が髪に入っていき、最終的な明度と色味に仕上がる。

20.      pH6~7

 

21.      アルカリ剤の量は極めて少ない pHは低い ブリーチ力はかなり弱い

22.      ダメージの既染部に色味を加えるようなオンカラー主体のカラーリングに適している

<6-7>ヘアカラー3つのコントロール

 

1.ヘアカラーの3つのコントロールを答えよ。

2.ブラウンコントロールとは何か?

3.アンダーコントロールとは何か?

4.トーンコントロールとは何か?

<6-7>解答

 

1.ブラウンコントロール アンダーコントロール トーンコントロール

2.明度の調整を行う。

3.アンダートーンの調整(補色や中間色などを適当に使用する)

4.ティントの調整(明度と彩度を操作すること)

<6-8>ヘアカラーによるダメージ

 

1.ヘアカラーのダメージの原因は?

2.既染毛に対しては何をする?

3.弱酸性、中性カラーを既染毛に使う時にはどうする?

4.アルカリカラー施術後について大切な事は?

5.アルカリカラー施術後の残留アルカリは完全に除去できるか?

6.弱アルカリヘアカラーの施術時に大切な事は?

7.既染毛に対して、適しているカラー剤は?

<6-8>解答

 

1.毛髪のpHがアルカリ剤により等電帯(pH4.5~5.5)よりも高くなることで、イオン結合が切れる

2.前処理剤を使う。(ダメージケア、減力)

3.前処理剤を使わない。

4.残留アルカリの影響でpHが高くなっているので、pHコントロール効果のある酸性シャンプーで中和し、しっかりと洗い流す。

5.できない

6.前処理をしっかりする。

7.弱アルカリ~弱酸性カラー

<6-9>ヘアカラーの褪色の原因、ダメージ、褪色のための対策

 

1.毛髪のダメージを防ぐためにはどうすれば良いか?

2.パーマ剤による褪色を防ぐためにはどうすれば良いか?

3.シャンプー剤はどのようなものが適しているか?

<6-9>解答

 

1.前処理や後処理を十分に行う。ダメージが発生しにくいヘアカラーを使用する。

2.還元剤により酸化発色した酸化染料の鎖が切られてしまうのが褪色の原因。低いpH、低アルカリ度のパーマ剤(ラクトンチオール)を使う。

3.洗浄力のマイルドな低pHタイプ

<6-10>サロンカラーとホームカラーの違い

 

1.サロンカラーとホームカラーの違いを答えよ。

2.配合されているアルカリ剤の違いを答えよ。

<6-10>解答

 

1.2剤の使分けができる。サロンカラーの2剤は1~6%、ホームカラーは6%のみ。

2.サロン用は揮発性のアルカリ剤(アンモニア水)がメイン。臭いがあるが残留しにくい。ホーム用は臭いの少ないアルカリ剤がメイン。髪、皮膚に残りやすくダメージになりやすい。