Study

<5>皮膚科学

<5-1A>皮膚のメカニズムとバリア機構

 

(皮膚の構造)

 

1.皮膚の構造を3つ答えよ。

2.表皮の表面を何層と呼ぶか?

3.角質層の役割を答えよ。

4.皮膚表面の溝を何というか?

5.皮溝と皮溝の間の少し盛り上がった部分を何というか?

6.キメの細かい肌とは?

7.真皮層にある弾力を決定する成分とは?

8.皮下組織の主成分は?

9.汗腺の種類を2つ答えよ。

 

(皮膚の機能と役割)

 

10.皮膚の役割を答えよ。

11.ホメオスタシース(恒常性維持機能)とは?

12.体温が上昇するとどのような恒常性が働くか?

13.汗は何を利用して体温を下げる働きをするか?

 

「皮膚の作用」

 

~保護作用について~

 

14.どのような外部刺激から保護するか?

15.どのような働きをするか?

16.微生物の侵入からの防御の為のpHを答えよ。

17.どの用な体内の液体成分を保持しているか?

 

~角化作用について~

 

18.どの様な働きをするか?

 

~体温調節作用について~

 

19.寒冷時の働きを答えよ。

 

~知覚作用について~

 

20.役割を答えよ。

21.主な感覚を4つ答えよ。

22.動物の種類や部位によって感覚の発達は異なるか?

 

~分泌作用について~

 

23.角質層の水分と油分のバランスを取り、何を形成しているか?

24.役割を4つ答えよ

 

~吸収作用について~

 

25.物質はどこから吸収されるか?

26.角質層は何性か?

27.経皮吸収しやすい物質は?

 

~呼吸作用について~

 

28.皮膚呼吸は肺呼吸の何分の一程度の働きをするか?

 

~ビタミンD合成について~

 

29.プロビタミンDがビタミンDになる為に必要な日光(紫外線)の照射時間は?

 

「皮膚のデータ」

 

30.皮膚の面積は?

31.皮膚の重さは?

32.皮膚の厚さは?

33.皮膚のphは?

<5-1A>解答

 

1.表皮、真皮、皮下組織

2.角質層

3.皮膚を守るバリアとして存在している。

4.皮溝

5.皮丘

6.皮溝が縦横無尽に走っており、皮丘の形が三角形をしている。

7.コラーゲン、ヒアルロン酸(線維芽細胞により生成される)

8.皮下脂肪

9.エクリン腺(大汗腺)、アポクリン腺(小汗腺)

 

10.外部からの刺激や障害から身体を守る

11.外部からの身体の刺激に対して、自律神経、ホルモン、免疫作用によって身体をほどよい状態に保とう

   とする働き。

12.皮膚を走る血管へ血液がより多く運ばれ、体外へより多くの熱を排出する。

13.気化熱

 

14.紫外線、微生物、打撲、圧迫、酸などの化学物質

15.免疫を高めたり、アレルギー反応を抑制する。

16.pH5.5~6.5(弱酸性)

17.水分、電解質

 

18.基底細胞が細胞分裂で表層に移動し、角質細胞を形成する。保護機能を兼ねながら、約4週間周期で新陳

代謝を繰り返している。

 

19.血管収縮により熱の放散を防止する。

 

20.外部刺激に対するセンサーの役割

21.触覚、圧覚、痛覚、温度覚

22.異なる

 

23.皮脂膜

24.保湿、温度の調節、老廃物の排泄、新陳代謝を促進

 

25.表皮、毛穴

26.疎水性

27.油溶性物質(水溶性物質は難しい)

 

28.100~200分の1

 

29.30分

 

30.16,000cm²(大人の平均)(1万6千 平方センチメートル)

31.体重の約8%(50kgの人で約4kg)

32.平均1.4mm(皮下組織を除く。表皮と真皮の厚さ)

33.5.5~6.5(一日中変動する)

<5-1B>皮膚のメカニズムとバリア機構

 

(角質層の構造と働き)

 

1.角質層の3構成を答えよ。

2.角質層の厚さは?

3.頬、掌、は何層か?

4.平均的な厚さは何層か?

5.角質層の役割を答えよ。

6.水分保持機能に関する物質を3つ答えよ。

7.光防御機能で大切なモノを2つ答えよ。

8.角質層の保湿機能は何の分解に由来しているか?

9.NMF成分は何により水分量が低下して乾燥状態となるか?

 

「NMFの成分」

 

10.最大、最小の成分を答えよ。

11.2番目に多い成分は?(3種類)

12.全体の12%含まれている物質を2つ答えよ。

13.尿素は何%含まれているか?

14.1.5%含まれている物質を4つ答えよ。

15.8.5%含まれている物質を3つ答えよ。

 

(細胞間脂質について)

 

16.角質細胞間脂質の重量は角質の何%の重さを占めているか?

17.角質細胞間脂質の構造を答えよ。

18.角質細胞間脂質の働きを答えよ。

19.角質細胞間脂質はどのような水分を保持するか?(2つ)

 

「角質細胞間脂質の構成成分=皮脂腺由来脂質成分について」

 

20.細胞間脂質を構成している成分を4つ答えよ。

21.スフィンゴ脂質の成分2つとその%を答えよ。

22.コレステロールエステルの%を答えよ。

23.コレステロールの%を答えよ。

24.脂肪酸の%を答えよ。

 

(皮脂の働き)

 

25.皮脂は汗と混ざると何になるか?

26.皮脂膜とはどのような膜か?

27.皮脂膜のphと機能を答えよ。

28.乾燥性敏感肌の英語名を答えよ。(カタカナ)

29.角質層の細胞間脂質の何が少なくなると、角質間に隙間ができアレルギー反応が起きるか?

 

「皮脂の組成と分泌量の変動について」

 

30.皮膚表面では皮脂は何と混ざり合っているか?

31.皮膚表面の皮脂の割合を答えよ。

32.皮脂の組成は何が作用する事によって常に変動しているか?

 

(真皮層の構造と働き)

 

33.真皮層はどこに存在しているか?

34.真皮層は表皮の約何倍の厚さを持つか?

35.真皮層は皮膚の何%を占めるか?

36.真皮層の主成分を答えよ。

37.真皮層の主成分以外の成分を答えよ。

38.真皮層の主成分はどこで合成されているか?

39.真皮層の付属器官を答えよ。(5つ)

40.真皮層と皮下組織の境目には何が存在するか?

 

(乾燥肌と脂性肌)

 

「乾燥肌について」

 

41.乾燥肌とはどのような状態か?

42.乾燥肌の原因を3つ答えよ。

43.乾燥肌の特徴を答えよ。

 

「脂性肌について」

 

44.どのような原因で肌のトラブルが起きるか?

<5-1B>解答

 

1.皮脂膜、角質細胞の層(強靭なタンパク質の膜で覆われている)、角質細胞間脂質

2.約10~20μm(マイクロメートル)

3.頬(10層)、掌(50層)

4.15層程度

5.環境、物理的刺激、光刺激などに対するバリア。水分保持。

6.NMF成分(天然保湿因子)、角質細胞間脂質、皮脂膜

7.皮膚の色、メラニン合成

8.表皮顆粒層のフィラグリンの分解

9.老化

 

10.アミノ酸(40%)、クエン酸(0.5%)

11.Na(5%)、K(4%)、Ca(1.5%)(全体の18.5%)

12.PCA(ピロリドンカルボン酸)、乳酸塩

13.7%

14.NH3、尿酸、グルコサミン、クレアチン

15.Mg(1.5%)、PO(0.5%)「リン酸」、C(6%)(糖、有機酸、ペプチド)

 

16.約15%

17.ラメラ構造(層状構造)

18.角質バリア機能(保湿、異物の侵入を防ぐ)

19.角質層の水分、生体内の適度な水分

 

20.スフィンゴ脂質、コレステロールエステル、コレステロール、脂肪酸

21.セラミド(50%)、糖セラミド(5%)

22.10%

23.15%

24.20%

 

25.皮脂膜

26.天然の保護膜(皮脂+汗+湿気)(滑らかさ、潤い、しなやかな肌を保つ働き)

27.ph5.5~6.5(弱酸性)(皮膚病原菌の繁殖、水分の蒸発を防ぐ)

28.アトピック ドライスキン

29.セラミド(スフィンゴ脂質の構成要素)

 

30.表皮脂質

31.約95%

32.常在菌(皮膚表面、毛孔に存在)

 

33.基底層の下

34.約10倍

35.95%(皮膚の本体)

36.ヒアルロン酸

37.コラーゲン繊維、エラスチン(コラーゲン繊維を束ねる弾力に富んだタンパク質)

38.繊維芽細胞(真皮に存在)

39.血管、リンパ管、神経、皮脂腺、汗腺など

40.毛乳頭細胞(毛髪を作る機能)

 

41.皮脂分泌が少なく、水分量が低下し肌が荒れている状態

42.冬場の乾燥、夜更かし、洗い過ぎ

43.古い角質層がめくれたまま粉が噴いた様にカサカサしている。

 

44.古い角質層が毛穴を塞いで、皮脂が溜まり、毛穴が広がる事が原因。

<5-2>パーマ、ヘアカラーの皮膚タンパク質に与える影響

 

1.パーマの1剤に皮膚や爪が触れるとどうなるか?

2.皮膚のシスチン結合を切るということはどうゆうことか?

3.パーマ、ヘアカラーのアルカリ剤は皮膚、爪のタンパク質をどのレベルまで分解するか?

<5-2>解答

 

1.柔らかくなる(水素、イオン、シスチンの3つの結合が切れる)

2.皮膚のバリア機能である角質層を破壊することになる。

3.PPT~アミノ酸レベルまで分解する(手荒れの原因)

<5-3>接触性皮膚炎の分類

 

1.免疫反応に基づく皮膚炎とは?

2.一時刺激性接触皮膚炎を3つ答えよ。

3.急性刺激性皮膚炎の原因薬剤を答えよ。

4.累積性接触皮膚炎の原因薬剤を答えよ。

5.皮膚疲労性皮膚炎の原因薬剤を答えよ。

6.アレルギー性接触皮膚炎の原因薬剤を答えよ。

7.刺激性接触皮膚炎とは?

<5-3>解答

 

1.アレルギー性接触皮膚炎

2.急性刺激性皮膚炎、累積刺激性皮膚炎、皮膚疲労性皮膚炎

3.ヘアカラー、パーマ(アルカリ剤)

4.シャンプー、トリートメント

5.全ての薬剤

6.ヘアカラー(酸化剤)、パーマ(還元剤)

7.化学物質が皮膚に接触して起こる炎症。アレルギー性接触皮膚炎とは異なる。免疫反応に基づかない為、初

回の接触でも皮膚反応を起こす。

<5-4>接触性皮膚炎の発症

 

1.全身性の反応である皮膚炎とは?

 

(接触性皮膚炎の発症の違い)

 

「一時刺激性接触皮膚炎について」

 

2.どの様な時に発症するか?

3.どの様な反応か?

4.発症範囲は?

5.発症するまでの時間は?

6.どの位の期間で治癒するか?

 

「アレルギー性接触皮膚炎について」

 

7.どの様にして発症するか?

8.どの様な反応か?

9.発症範囲は?

10.発症するまでの時間は?

11.どの位の期間で治癒するか?

 

(アレルギー性接触皮膚炎)

 

12.アレルギー反応とは何が結合した免疫反応か?

 

「抗原、抗体とは」

 

13.抗原とはどの様な物質か?

14.抗体はどこで作られるか?

15.アレルゲンとは?

16.抗原の種類を5つ答えよ。

17.抗体の働きを答えよ。

18.抗体とはどの様なタンパク質の一種か?

 

「アレルギー反応のタイプ」

 

19.第Ⅰ型とは何型というか?

20.第Ⅰ型の例を4つ答えよ。

21.第Ⅳ型とは何型というか?

22.第Ⅳ型の例を1つ答えよ。

<5-4>解答

 

1.アレルギー性接触皮膚炎

 

2.最初の接触で発症する

3.一時反応

4.接触した所のみ

5.接触した直後に発症する

6.3~4日

 

7.感作された後に発症する

8.抗原抗体反応(免疫反応)

9.接触した所以外にも発症する

10.接触後24時間以上に発症

11.2~3週間

 

12.抗原と抗体

 

13.身体にとっての異物。免疫作用を起こさせる物質

14.リンパ球(侵入物質が体内のタンパク質と結合する)

15.特別な抗原(IgE抗体を作る)(免疫グロブリンE immunoglobulin E)(哺乳類にのみ存在する)

16.異種タンパク質、多糖類、細菌、ウィルス、真菌

17.一つの抗体が一つの物質のみに反応して排除する。(抗原抗体反応)

18.ガンマグロブリン

 

19.アナフィラキシー型(IgE抗原が関係。急性の全身性かつ重度のアレルギー反応。10分程度で発症)

20.アナフィラキシーショック、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、気管支喘息

21.細胞性免疫型(金属アレルギー、薬物アレルギーなど)

22.アレルギー性接触皮膚炎

<5-5>手の湿疹とは

 

1.アレルギー性タイプの症状を答えよ。

2.非アレルギー性タイプの症状を答えよ。

3.原因を答えよ。

4.一番多いタイプを答えよ。

<5-5>解答

 

1.かゆみ

2.皮膚が乾燥してひび割れによる痛みを生じる。

3.皮脂膜と角質層のバリア機能の低下、破壊が原因。

4.アレルギー性タイプと非アレルギー性タイプの混合型

<5-6>シャンプーによる手荒れ、皮膚への刺激

 

(シャンプーによる手荒れの原因)

 

1.手荒れの要因を2つ答えよ。

2.シャンプー剤によって除去された皮脂膜の再生には最低でも何時間掛かるか?

3.手のタンパク質がシャンプー剤によってタンパク変性を起こすとどうなるか?

4.シャンプー剤の皮膚炎の種類を答えよ。

 

(すぐにできる手荒れの予防)

 

5.水分はどうするか?

6.脂質の回復の為に何をこまめに塗布すると良いか?

7.どのような手袋をすると良いか?

8.手袋の2重着用は何を予防するか?(2つ答えよ)

9.アレルギー反応を起こしやすい素材は?

 

(皮膚科学Q&A)

 

10.シャンプーが原因のタンパク変性には何が有効か?

11.シャンプーが原因の皮膚刺激には何が有効か?

12.洗濯、台所洗剤使用時の対策を答えよ。

13.シャンプーでの摩擦の対策として有効な手段は?

14.染料アレルギーの人がカラーシャンプーをする時の対策は?

<5-6>解答

 

1.皮脂膜の過剰な除去によるバリア機能、水分量の低下、および、保湿成分の流出。

シャンプー剤による皮膚タンパク質の変性。

2.6時間

3.皮膚が硬くなり、更にひび割れが起こり易くなる。

4.一時刺激性皮膚炎

 

5.よく拭き取る

6.ハンドクリーム

7.木綿の手袋の上にビニールの手袋をする。

8.アレルギー反応、皮膚カンジダ症(手の湿疹に合併し易い)

9.ゴム

 

10.ハンドクリーム

11.低刺激シャンプーに変える

12.手袋をする

13.クリーミーな泡立ちのシャンプーに変える

14.ワンシャンの時は手袋をする